研究室

高知工科大学八田研究室

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超熱伝導の次世代半導体、人工ダイヤモンドで氷を切る

宝石としてよく知られるダイヤモンドですが、最近では人工で作成することも可能になり、八田研究室ではこの人工ダイヤモンドの超熱伝導という性質を研究しています。超熱伝導とは、言葉の通り熱の伝わりが超すごい!ことです。そんな人工ダイヤモンドの板を使い、氷を切るという実験が行われました。普通、直接手で氷を触ると手の温度が下がり、氷を溶かすことはできません。しかしこの実験ではダイヤモンドの板で氷に触れることで、手の熱が瞬時に氷を溶かし、まるで切っているかのような感覚を感じる実験です。

実際にするりと滑るように氷を溶かす体験をした学生さんは、うわぁ!?と声を上げて驚いていました。


放電プラズマの生成と応用 ~医療・バイオ・新材料~

八田研究室ではプラズマを用いた医療、バイオ、新材料の研究を行っています。プラズマとは気体をさらに温度を高め、具体的に数千~数億度まで加熱させることで現れる状態です。八田研究室では高い温度と高い圧力のある環境下でのみ生成されるプラズマを、低い温度と普通の圧力の環境下で生成する研究を行っています。このプラズマは医療にも使われており、患部を切り開くことなく癌などの病気の治療が行えることで注目を集めています。

今回のオープンキャンパスでは実際に空気中にプラズマを発生させることや、そのプラズマに蛍光灯を近づけることで蛍光灯が光るなどの実験が行われました。



プラズマ

プラズマとは物質の状態の一つです
氷が解けて水になるように、水が熱せられて水蒸気になるように
気体が高温になると一つ一つの原子が離れて
プラズマとなります




人力発電は再生可能エネルギーか?

また八田研究室では自転車発電機を用いた人力発電の実験も行われました。これは八田教授のエコな考え方を知ってほしい!との考えの元、人の力で発電することの大変さを、身をもって感じることのできる実験になっています。この実験には多くの学生の方が参加し、ペダルをこぐごとに光る電球で発電を体験しました。

見学に来た学生さんと八田先生が回路について熱く議論している様子もみられました。