宇宙に輝く特大花火を見てみよう! 〜WINDロケット実験〜


... Last update:2007/8/27

 観察の方法を初心者向けに紹介します。

  • どの方向を見るか?
       本ページに掲載されている各地からの予測方向などの情報を参考に、見るべき方角を知りましょう。自宅などふだん良く訪れる場所以外では、方位を知ることは意外と難しいものです。観察場所が予めわかっている場合は、事前に正確な東西南北の方角を把握しておくことが大事です。実験開始時間帯は夕暮れ時であり、まだ星はほとんど見えません。この期間の1番星は南南西の方角に黄色く輝く木星です。この星を参考に、およそ見る方向を決めても良いでしょう。
       夕暮れ時が終わり目が慣れてくると、木星のやや下方に赤い星が見えてきます。さそり座の1等星アンタレスです。実験時間が終わるとほぼ夜の状態になっています。アンタレスを目印に「さそり」を探してみましょう。空の暗い場所では、さそり座の少し左側に天の川が見えることでしょう。

  • いつ見るか?
       本ページなどの情報に注意しつつ、放出予測時刻の前後10分程度で十分です。ロケットの打上げ日時は直前まで変わる可能性があります。予定時間を経過しても何も起きない場合は、打上げ延期等の情報更新が間に合っていないことも考えられます。なお、本実験では上空の日照条件が重要なため19:05〜19:25の範囲のみで打上げ条件を満たしており、この時間帯以外の打上げはありえません。
       3回のリチウム放出は、打上げ時刻を基準にそれぞれ約373秒後(高度約250km)、約413秒後(約200km)、約454秒後(約150km)に設定しております。それぞれの間隔は約40秒です。

  • どこで見るか?
       なるべく予測方向に障害物のない開けた場所で見ましょう。ビルの谷間などでは、かなり難しいと言えます。観察時間中に薄暗くなることも考慮し、屋上など高い場所では特に安全に十分に注意してください。車道等の危険な場所での観察はたとえ交通量が少ない場所でも絶対にしないでください。学校で見る場合は先生に相談してみましょう。

  • どのように見えると予測されるか?
       リチウム共鳴散乱光は670.8nmの赤色で光ります。まずリチウムの発光強度予測は大変困難です。リチウム放出実験は国内では初の試みであり、過去の海外での事例や理論的計算を元に観測チームでは発光強度の予測をしています。発光開始直後では月ぐらいの明るさ・見かけの大きさになり、その後急速に拡散して淡くなると予測していますが、予測と異なる可能性もあります。仮に数分程度が肉眼での可視限界とした場合、上空の希薄大気に放出されたリチウム発光は該当方向の空のかなりの領域を赤く染めることになるかもしれません。上空ほど大気が希薄でリチウムの拡散が早いため、低空ほど観測可能時間は長くなります。一方、低空ほどその高度での日照条件がギリギリになり、約3分で共鳴散乱ができなくなる。

  • 観察の注意点は?
       人間の目は明るい場所に慣れていて、屋外に出てすぐには暗い光を十分に見ることができません。観察時間の20分前には屋外に出て、目を暗い場所に慣らしてから観察することが今回のリチウム発光を長時間見るためには大事です。屋外に出ても直接光の当たる場所では目が慣れないままです(携帯電話やパソコンのモニターなどを見ている場合も同様です)。近距離の街灯などの光が直接観察方向に見えない場所を選びましょう。
       人間の目には明るさを感じる細胞と、色を感じる細胞があり、暗い光の場合は色を十分に感じることができません。またリチウム発光の光の色(波長)は赤外線に近い赤色で人間の可視範囲ギリギリの赤です。したがって弱い発光になった場合は赤色が判別できず白く淡い発光として見えるかもしれません。双眼鏡などがあると色の識別に役立つほか、細かい構造などがある場合には観察が面白いかもしれません。なお夜間ですので子供さんは保護者同伴でお願いします。

  • 問合せ先は?
       本実験に関する個別のご質問等は、高知工科大学やJAXA等の機関に問合せを頂いてもすぐにお答えすることはできません。お住まいの地域の科学館・博物館、公共天文台、プラネタリウム館などに問合せれば、観察の方法などについてアドバイスがもらえるかもしれません。これらの施設を活用しましょう。
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(c) Kochi University of Technology, 2007.