アナログ回路 準備編

2017-04-03

この資料について

アナログ回路の講義の参考として、回路図や回路記号、電子回路で使用される単位の意味、その他の雑多な情報をまとめた資料です。 アナログ回路の勉強をする上で、このぐらいは知らないと困ると思われる情報をまとめてあります。「準備編」というのはそのような意味で使っています。

回路図と回路記号

回路図の描き方や回路記号には工業規格が存在します。ISO規格のような国際規格とそれに準拠したJIS規格です。もっとも、世の中に存在する 回路図は工業規格にあわせて描いてあるものもあれば、そうでない独自のルールで描かれたものもあります。そこで、よく使われている回路記号についてまとめてみました。 あわせて、回路図の描き方、読み方についても簡単に書いてあります。

電力用の半導体はスイッチング・モードで使われることが多く、 「アナログ回路」の講義の範囲からは外れますが、「パワーエレクトロニクス」の講義をしている先生からのリクエストで追加してあります。

単位と次元

電磁気学や回路理論にはいろいろな単位が出てきます。これらの単位はSI単位系により長さと質量と時間と電流に基づいて作られています。 キャパシタやインダクタのインピーダンスが抵抗の次元を持つことや、時定数と呼ばれるものが時間の次元を持つことを確かめてください。

いろいろなもの

回路の電圧や電流を表す変数の名前の付け方にもルールがあります。 また、ギリシャ文字をどのような物理量を表すために使用するかにも慣習があります。周波数特性や増幅度を考えるにはデシベルという単位についての知識が必要になります。 ここでは、このような雑多に見えるが必要な知識についてまとめています。

アナログ回路 準備編 PDF版

資料のPDF版です。WEB版の元になったもので、修正、加筆がされているWEB版と比べると古くなっています。参考程度に考えてください。

更新情報

作成するときに少し調子に乗ってしまい、気がついたら印刷すると40ページを越えるものになっていました。 これぐらいあると印刷して全員に配るというのもかなり大変なので、WEB版を作って公開することにしました。 しかし、出来上がったものをみるとあちこちに細かい間違いがあり、表現に不満があるところもあるので、少しずつ修正をしています。 配布するつもりでいた資料はLaTexで書いていたので簡単にPDFに出来ました。これが、 上にあるPDF版です。修正をWEBとLaTeXの両方に入れるのはかなり面倒なので、PDF版はほとんど修正しないままになっています。したがって、WEB版が最新のものとなります。