山本研究室

宇宙地球探査システムの研究

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山本研究室では、理学と工学の融合をめざし、地上観測装置によるリモートセンシング、データの解析、観測装置の開発を行っています。また、JAXA等との共同研究も行っています。

インフラサウンドセンサーによる音波の研究

インフラサウンドとは、人間が聞き取ることのできない超低周波数音のことで、人間が聞き取ることができる周波数は20から20万Hzです。このインフラサウンドは津波や地震などによって発生します。高知県は南海トラフ地震で甚大な被害が想定されています。このインフラサウンドをいち早くキャッチし、津波の発生を検知することで、津波の規模や到達時間など把握し、防災(津波避難)につなげようとしています。



観測ロケットを用いた大気中の音波観測

音の技術は生活の中で活用されていますが、地球上空の大気中を音波が伝わる様子はまだよくわかっていません。山本研究室は、インターステラテクノロジズ株式会社(IST)が開発中の観測ロケットMomoに独自開発したインフラサウンドセンサー(超低周波音マイク)を搭載し、上空での音波実験を行っています!装置は超低周波音マイク2台とブザー1台で構成されており、15秒おきにブザー音を発生させ希薄大気中で音が聞こえなくなっていく様子を計測します。2019年もロケットの打ち上げが計画されています!


高知県の地震津波防災への貢献

開発したインフラサウンドセンサーを地域と連携して高知県の津波被害が想定される沿岸地域に設置しています。図のようなセンサーを並べて置きネットワーク構築するような配置にすることをアレイ配置と呼びます。アレイ配置によって変動の検知時間差を算出すれば到来方向などの空間情報が把握できます。このインフラサウンドセンサーのネットワークにより、海溝型の巨大地震に伴う津波など広域で発生する巨大災害に迅速に対応する警報システムの構築が可能と考えられています。



オープンキャンパスでのロケット打ち上げ実験

オープンキャンパスでは、グラウンドにて簡易的なロケットの打ち上げが行われました。山本研究室ではこれまでのような宇宙、地球規模の大きな研究をすることが出来ます!