HAYABUSAリエントリ観測

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 2010年6月13日、遥か60億km以上にも及ぶ小惑星イトカワへの旅を終え、日本の小惑星探査機HAYABUSA(はやぶさ)は地球に帰還しました。私たちはオーストラリアのウーメラ砂漠内の管理区域(WPA: Woomnera Prohibited Area)内にて光学観測を実施して帰還時のカプセル着陸地点の推定を行うとともに、同エリア内にインフラサウンドセンサー5台と地震計20台以上を設置し、超音速での大気圏突入に伴う衝撃波音の科学的特性を観測しました。
 本研究は、JSPS科学研究費補助金(科研費)の助成を得て、国立天文台、金沢大学、名古屋大学、JAXAとの共同研究として実施されました。
 なお、2020年12月6日の地球帰還が予定されているHAYABUSA2(はやぶさ2)のサンプルリターンカプセルの大気圏再突入については、JAXA公募の共同研究に採択され、JAXAはやぶさ2プロジェクト、オーストラリアCurtin大学チーム、国内外の大学・研究機関の研究者と共同し、本学が共同開発したインフラサウンド観測機器等を用いた衝撃波音詳細分布の地上観測準備を進めております。

 関心のある方は「はやぶさ帰還時の音」をお聞きください(音声ファイルはこちら)。 ※ 録音された衝撃波音は重低音成分のみであり音量も小さいため通常のスピーカーでは注意深く聞かないとわからない程度ですが、重低音を再生できる環境でボリュームを最大にすると臨場感のある音になります。ヘッドホンでもお聞き頂けますが、音量にご注意ください。